この実践では、ことばで相手とやりとりし合うことで、今まで「自分だけ」の世界で生きてきた3歳児が「自分以外の」他者と出会う4歳児へ成長していく様子に注目していました。
討議を行う上で、特に意識した論点は、①3歳児から4歳児へそだっていくなかでのごっこ遊びには、そんな意味があるのか、②保育者(担任/他の保育者)としてどのようなかかわりが考えられるか、以上の2点です。
ディスカッションの中で、友達とのかかわりが大きく関係しているという話がありました。3歳児ならではのごっこ遊びについて考えた時、今までこだわりが強かったものが成長とともに共感を覚え、共通体験を通すことで、視野を広げることができていると感じました。友達の発言に耳を傾けたり、気付きが多くなったりと、実践の中でも取り上げられていた場面を振り返りつつ、実習中の出来事を改めて振り返り、情報を共有することができました。
また、それに加えて保育者としてのかかわりについて意見を交わし合いました。保育者が流れを作るのではなく、子どもたちの気付きやひとことによって活動を広げていく臨機応変な対応が必要であると考えられます。
3歳児から4歳児への移行の時期だからこそ、子どもたちにとって友達とのかかわりのきっかけとなるような活動が出来たら、と思います。その活動の中で輪を広げイメージを膨らませることが、3歳児ならではのごっこ遊びのねらいになるのではないかと考えます。その具体的な手立てとして、保育者の声掛け(活動のきっかけとなるひとこと)や、環境設定(頭の中のイメージと繋がりやすいもの)が挙げられると思います。子どもたちにとって、たまらなく楽しいと思える活動を目指していきたいと思いました。
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