表題アピールの、呼びかけ人を務めることになりました。
よろしければ、以下の呼びかけWebpageを参照いただき、賛同いただける場合は「こちら!」よりお名前をご登録いただけると幸いです。
https://sites.google.com/site/asrbkagawa/
『帰還兵はなぜ自殺するのか』(デイヴィッド・フィンケル著/亜紀書房)という本があります。アメリカの帰還兵と、家族、それを支える人々のその後を詳細に追ったノンフィクションです。
この法案が成立した結果、私たちの社会から、広義の「戦地」に赴く人たちを送り出すことは、今、保育や子育て支援の領域で展開されている「家族支援」という枠組みではとても対応することができない家族を、今後の長きにわたって数限りなく生み出す可能性を高めていくことでしょう。
アメリカの悲しき先行例は、そのことを私たちに教えてくれています。
すなわちこの法案は、保育や教育、子育て支援の明日を、好ましくない方向へ変えていくものだと言わざるを得ません。
この法案をとりまく問題は、端的に言えば次の2点にあります。
1)法治ではなく、人治でコトが進められようとしている点
2)法案の中身そのものの問題点
つまりこれは、政治的な立場に基づくアクションではなく、法(憲法)に基づく私たちの社会を守るアクションだというのが私の理解です。
そして何より、この法案の先に描かれる未来=暴力の連鎖の結果、幸せになる人は誰もいないことは、歴史が証明している一つの事実だと思います。
法案へ賛成する人も、反対する人も、どちらか判断つきかねる人も、全ての私たちの未来を守るために、今こそ声をあげるときであると考え、このたび、呼びかけ人というかたちでアクションに参加いたしました。
ご賛同いただけると、そしてアクションを拡げていただけると大変嬉しいです!
よろしくお願いいたします。
日曜日, 8月 23, 2015
木曜日, 8月 20, 2015
カマキリとカエル、どっちが大事?(松本)
少し前の話になりますが、この3月に出版された『保育のための心理学ワークブック』(小平英志・田倉さやか編 ナカニシヤ出版)にて、2章『子どもの認知とことばの発達』を執筆しています。その中で、ある先生から教えていただいた、次のエピソードを紹介させていただきました。
この春から夏にかけて、模擬講義等でいくつかの高等学校を訪問させていただいた折にも、高校生のみなさんに投げかけ、一緒に考えてみたエピソードです。
紙面の関係で本文は短くなっているので、少し補足して掲載いたします。
_______
ヒキガエルを飼っていた、とある幼稚園での話です。
エサとして生きている虫が必要だとわかり、意気揚々と散歩に出かけた5歳児たち。
いつもの散歩は虫取りに早変わり。首尾よくカマキリを捕まえることができました。
捕まえたあやかちゃんも、クラスのみんなも大喜びです。
さて、園に帰り、いざそれをカエルにあげる段になりなりました。
みんなのカエルのためにとってきたのだから、あげよう!と盛り上がる子どもたちのいっぽうで、ふと我にかえって保育者に尋ねたのは、当のあやかちゃんでした。
「ねえ、せんせい、カマキリとカエル、どっちが大事?」
この春から夏にかけて、模擬講義等でいくつかの高等学校を訪問させていただいた折にも、高校生のみなさんに投げかけ、一緒に考えてみたエピソードです。
紙面の関係で本文は短くなっているので、少し補足して掲載いたします。
_______
ヒキガエルを飼っていた、とある幼稚園での話です。
エサとして生きている虫が必要だとわかり、意気揚々と散歩に出かけた5歳児たち。
いつもの散歩は虫取りに早変わり。首尾よくカマキリを捕まえることができました。
捕まえたあやかちゃんも、クラスのみんなも大喜びです。
さて、園に帰り、いざそれをカエルにあげる段になりなりました。
みんなのカエルのためにとってきたのだから、あげよう!と盛り上がる子どもたちのいっぽうで、ふと我にかえって保育者に尋ねたのは、当のあやかちゃんでした。
「ねえ、せんせい、カマキリとカエル、どっちが大事?」
_______
みなさんが保育者だとすれば、この場面で子どもにどんなことばを返すでしょうか。
どのようなことばで応答する(しない)にせよ、子どもはこの場面を通じて、さまざまな思いをめぐらせ、考えと経験を深めていくでしょう。
さらにいえば、この場面は、あやかちゃんと保育者との関係だけで成り立つものではありません。あやかちゃんが思いをめぐらせ、考えたくなったのは、他の子どもたちとともに過ごす、魅力的な活動が土台にあってこそでしょう。またそんなあやかちゃんの思いを知ることは、その後の場面で、他の子どもたちにとっても、その考えと経験を深めるきっかけとなるにちがいありません。
知識習得や社会的スキルなど、教育の成果として可視化し、評価しやすい指標もあれば、そのような指標で評価することは難しいけれど、これからの人生をかたちづくる経験もあります。
そんな場面がたくさん散りばめられているのが、保育ならではの学びの魅力なのだと思います。
またそれを引き出すのは、そのような場面と向き合う大人の人間観かもしれません。
金曜日, 8月 07, 2015
ニュージーランド短期留学報告
大学院2年生のやまのべです。
6月27日から7月25日の1ヶ月間
ニュージーランドのオークランド
に短期留学に行ってきました。
遅ればせながら報告をさせて
いただきます。
1ヶ月間、語学学校に通いながら
週3日保育所でインターンを
しました。
ホームステイ先は
60歳のホストマザーと
30歳の娘さんがいらして
とっても良くしていただき
ました。
ちなみにニュージーランドは
南半球にあるので、季節は
日本の逆で冬でした。
【生活をする中で感じたこと】
○水の大切さ
日本では当たり前のように
お風呂をためたり毎日洗濯を
したりしていますが、、、
海外で水やお湯は日本以上に
とっても大切なもの!!!
毎日シャワーは5分〜10分
と決められていました。
洗濯は1週間に1回か2回
ほどでした。
どうすれば
いかに効率よくキレイに
洗えるかを学びました。笑
○オークランドは多国籍
オークランドの街をあるけば
5カ国以上のひとに出会えます。
アジア圏の人を中心に
様々な国の人がオークランド
で生活をしていました。
そのため、和食や中華、韓国料理
など色々な国のレストランがあり
ました。
こちらは居酒屋です。
○雄大な自然
とにかく自然に囲まれていました。
街を少し離れただけで、あらゆる
ところに羊!牛!
ニュージーランドにいる羊の数は、
なんと人口の7倍らしいです。
ニュージーランドの人は
ちょっとした丘のような
ところで、ランニングをしたり
サイクリングをしたり、、、
とにかく雄大な自然の中で
身体を動かすことを楽しんで
いました。
下の写真はロードオブザリングと
ホビトンという映画のロケ地
です!!!
語学学校がお休みの日に
行きました。
絵本の世界みたいでした。
そして、オークランド動物園
のすぐそばの公園には、、、
たくさんの鳥がいました。
普通の公園にアヒルや
にわとり、、、
本当にとてつもない数だった
ので、すこし怖かったです。笑
○不親切なバス、親切な運転手
バスは日本とちがって
「つぎは〜です」とつぎの
バス停をお知らせしてくれません。
どうにか景色をみて
自分が降りるバス停を
見極めボタンを押さなければ
いけません。
なんども間違えました。
しかしその度に運転手さんが
助けてくれました。
不親切だけど親切でした。笑
【保育所でのインターンで感じたこと】
○絵の具を使う機会の多さ
乳児も幼児も毎日のように
絵の具を使って遊んでいました。
ペンよりも絵の具を使う回数
の方が多いように感じました。
○作るたのしさと壊すたのしさ
製作など、遊びの中で作る楽しさ
を経験することはよくあること
だと思います。
ニュージーランドでは、作ること
はもちろん、“壊す”ことも遊びの
中で大切にされていました。
壊れたパソコンをドライバーで
ねじをとって分解して遊んで
いました。
○同じことと違うこと
国は違えど子どもの遊びは
変わらないのだと感じました。
しかし保育者の関わり方や
大切にしていることには違いが
あるように思いました。
例えば日本では、片付けや喧嘩
は子どもの成長の中で必要なこと
として捉えられていますが、
ニュージーランドでは片付けの
時間がなかったり、子ども同士
でトラブルが起きた場合には
すぐに保育者が介入し喧嘩を
やめさせたり、、
片付けや喧嘩の経験はさほど
重要視されていないように
感じました。
ニュージーランドでの経験は
保育をみる際の新たな視点を
与えてくれました。
以上、ニュージーランド短期留学
の報告でした。
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