12/31/2013

「食」が広げる豊かな保育(松本)

  2013年もまもなく終了。
  今年の締めは、12月1日に出かけた「全国保育所給食セミナー」のことをちょっぴり、書きたいと思います。

  食の都・京都にて、保育者と給食担当者の双方にいらしていただいた前でお話ししたのは「保育の力は食によって深まり、食の力は保育によって広がる」ということでした。
  「ともに食べる」ことでヒトはちょっとほっこりしたり、気持ちが落ち着いたり、笑顔になれたり……。
  緊張する初対面の場ではお茶を出したり、もっと話したい時は「まあ、ちょっと一緒に食事でも」と誘ったりするのも、きっとヒトが、歴史を経て生み出した知恵のひとつなのでしょうね。
  そんな、日常に埋め込まれている所作でありながら、特別感がある「食」の場面は、子どもたちにとって特別な思い出に残る経験と結びつきやすいのではないでしょうか。その姿を目にすることで、保育者はまた、普段とは異なる子どもの姿を発見できるかもしれません。つまり食と保育がつながる魅力は、「おいしく食べる」はもちろん、それを越えた明日、そしてあさっての保育を、より豊かにつくる手がかりを提供する点にこそあるのでしょう。

  大泣きしている子が、だっこされて給食室の前にでかけると、ふと気分が変わる。
  子育ての初期、「食」の心配を遠く離れた専門家にいきなり相談することはハードルが高すぎるけれど、身近にいて、いつも声をかけてくれる給食の先生には、ちょっと話してみようかな、と思える。
  ヒトを介して、ヒトらしい学びを成り立たせていくまっただ中の時期である乳幼児期に、給食室がすぐそばにある保育が保障されることの意義は、想像以上に大きいものだと感じます。

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  2013年。私個人としては、保育と芸術士、保育とミュージアム、そして保育と給食などなど、いくつかの大切な出会いを土台に、保育と子どもの明日、そしてあさってをより豊かにしうるだろう、さまざまなつながりを考え始めた年でもありました。
  キーワードである「日常」と「非日常」をベースにしつつ、2014年も引き続き考え、研究を進めていきたいと思います。

  旧年中は大変おせわになり、ありがとうございました。
  みなさま、よい年をお迎えください。
  新年もよろしくお願いいたします。

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