20.11.17

特定の保育者から離れられないちひろちゃん (伊加)

  失礼します。特別支援教育コース3年の伊加彩音です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「特定の保育者から離れられないちひろちゃん」という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育ー心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について、討論を行い、考えたことを書きたいと思います。

  この事例は、特定の保育者と一緒のときにしか安心感を感じられず、落ち着かないちひろちゃん(7ヶ月)が、安心感・期待感を得るためには、また、人間関係を広げ、楽しい時間を積み重ねるためにはどうすればよいかを実践したものです。

  保育者は、ちひろちゃんの期待感を育てるために、好きな遊びは何か探ることから始め、楽しい時間を積み重ねていきました。その結果、ちひろちゃんと、期待・楽しみが伴ったやりとりができるようになり、新しい担任の保育者は、楽しい時間にいっぱい関わっていきました。

  討論の論点は、特定の人物にこだわっていた子どもの人間関係を広げるためには具体的にはどうすればよいかということでした。この実践を踏まえて、心が不安定な状態では安心できる人の側からは離れにくいだろう、楽しい時間ならば、楽しい遊びを一緒に遊ぶ大人と認識し、人間関係が広がっていくのではないか、という話になりました。

  好きな遊びを探り、安心できる人を通して環境の変化にゆっくりと慣れていったり、新しい人と関わって楽しい時間をたくさん積み重ねたりすることが大切だと感じました。


どうやったら眠れるかな?(塩見)

 失礼します。幼児教育コース3年の塩見華奈です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「どうやったら眠れるかな?」松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』ひとなる書房)という事例について討議し、考えたことを書きます。

 この事例は、ぐっすり眠れないりゅうじくん(3ヶ月)が気持ちよく眠れるために、保育者はどのように働きかけるか。家庭での生活リズムも踏まえつつ、園の生活リズムに慣れるためには、具体的にどうしていけばよいのか実践したものです。

 保育者は途中で腰をゆらゆらすることで、りゅうじくんが眠れることに気が付きましたが、「寝かせられること」が目的にならないように、「それでしか寝ない」ではなく、やっぱり自分で眠くなって寝ることを大切にしたいということでした。
 1つの方法を見つけたら、その方法をずっとやってしまいがちですが、なぜ保育者はそれでも試行錯誤をし続けたのか話し合いの中で話題になりました。
 この方法でしか眠れないというよりは、この方法でも眠れるし、あの方法でも眠れるというように、子どもの選択肢を増やすことが大切なのではないかという話になりました。
 確かに、0歳児の赤ちゃんは自分で選択肢を増やしたり、考えることは難しいので、大人と一緒に眠れる選択肢を広げていくことが大切だと思いました。まさに、子どもとつくる保育だなと感じました。

18.11.17

動けるうれしさが心を育む(西本佳世)

 失礼します。特別支援教育コース3年の西本佳世です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、『動けるうれしさが心を育む』という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育:心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について討議し、考えたことを書きたいと思います。


 

 この事例に登場するさやちゃん(1歳2ヵ月)は、環境の変化が苦手で、先行する「気持ち」に追いつけるような体の「動き」ができません。保育者は手を添えながら、いろいろな体の使い方を知らせたり、さやちゃんの気持ちを大切にして成長を一緒に喜んであげたりすることで、さやちゃんは環境が変化しても気持ちと体のバランスがとれるようになっていきます。

 討論の論点は、環境の変化による不安定な気持ちに対して、具体的にどのような手立てが考えられるかということでした。皆と話し合っていく中で、さやちゃんが信頼をおいている川瀬保育士を介して他の保育士とも喜びを共有したり、一緒に遊んだりすることで、少しずつ新しい環境に慣れるような支援をするとよいのではないか、保育士が逆模倣をすることで、同じ動きを通して近い存在であることを認識していけるようにするとよいのではないかという意見が挙がりました。

環境の変化によって不安な気持ちになるのは、誰にでもあることです。まずは、信頼関係を築き上げるために、誰と楽しい時間を共有するのか、さやちゃんにとって安心できる環境・人・時間はどんなものか、さやちゃん自身が何をしたがっているのかなど、さやちゃんの心が満たされるための工夫をしていく必要があると感じました。