月曜日, 11月 20, 2017

特定の保育者から離れられないちひろちゃん (伊加)

  失礼します。特別支援教育コース3年の伊加彩音です。今回は、保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「特定の保育者から離れられないちひろちゃん」という事例(松本博雄・第一そだち保育園『子どもとつくる0歳児保育ー心も体も気持ちいい』ひとなる書房)について、討論を行い、考えたことを書きたいと思います。

  この事例は、特定の保育者と一緒のときにしか安心感を感じられず、落ち着かないちひろちゃん(7ヶ月)が、安心感・期待感を得るためには、また、人間関係を広げ、楽しい時間を積み重ねるためにはどうすればよいかを実践したものです。

  保育者は、ちひろちゃんの期待感を育てるために、好きな遊びは何か探ることから始め、楽しい時間を積み重ねていきました。その結果、ちひろちゃんと、期待・楽しみが伴ったやりとりができるようになり、新しい担任の保育者は、楽しい時間にいっぱい関わっていきました。

  討論の論点は、特定の人物にこだわっていた子どもの人間関係を広げるためには具体的にはどうすればよいかということでした。この実践を踏まえて、心が不安定な状態では安心できる人の側からは離れにくいだろう、楽しい時間ならば、楽しい遊びを一緒に遊ぶ大人と認識し、人間関係が広がっていくのではないか、という話になりました。

  好きな遊びを探り、安心できる人を通して環境の変化にゆっくりと慣れていったり、新しい人と関わって楽しい時間をたくさん積み重ねたりすることが大切だと感じました。


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