28.5.18

Canterbury Arts Conference 2018(松本)

Canterbury Christ Church Universityの同僚の先生を介してご縁があり、研究のサブテーマの一つとして取り組んでいるアートと保育について、ちょうど、ここCanterburyにて開催される会議にて話をさせていただくことになりました。概要は以下になります。
http://www.cartscon.com/speakers/

少し前のものになりますが、4年ほど前に、香川県立ミュージアムにて、関係者のみなさんと力を合わせてつくった「小さなこどもの観覧日」の取り組みについて報告してくることにしました。
鑑賞の場に連れて行かれるのではなく。幼児が作品を「鑑賞したくなる」とき、そこに何が起きているのか。
それぞれ、文化的背景も専門も異なる場で、どんなことを共有できるかを楽しみにしながら、当日に臨みたいと思います。終了後にまた報告しますね。

20.5.18

Good girl! (松本)

学校編第3弾は、小学校編のPart 2。
一連のシリーズ?をしめくくるのは、三女のエピソードです。
日本で小1を終えた7月生まれの彼女は、同学年で最も年少の一人として、Primari School(小学校)のYear3に編入されました。
小学校は、徒歩30分ほどの、定員に空きがあった公立学校です。
検定教科書があるわけではないので、教育の中身はかなり各校・クラス毎の個性があります。

渡英時の彼女の英語力は、一言でいうと「ダメだこりゃ」のレヴェル(ごめん)。
ハロー、サンキューの他は、ABCすら怪しい……。
同年齢で比べても、英語教室に通っているなど、英語教育に熱心な家庭の子はもちろん、英語に少しでも関心がある子の方が、間違いなく彼女の英語力を上回るはずです。

英語はダメでも、数ならばユニバーサル。算数はきっと大丈夫かな、と思いきや、学校でやっているのはかけ算(日本なら2年生で履修)を通り越して、割り算。
残念なことに、これも全くわからない……。

にもかかわらず、憧れの革靴を履いて元気に通い始めた彼女は、親切なクラスメートや先生のおかげもあってか、何の戸惑いもためらいもなく、ある意味で同じ学校に通う姉以上に、あっという間にクラスと学校生活に馴染んでいきました。
学校に出かけた2日目。「大ニュース!隣のクラスに(お母さんが)日本人の子がいた!」と教えてくれました。一緒にゴハンを食べたというので、よかったね、その子が誘ってくれたのかな?と聞いてみたら「うううん。(私がその子を)みんなと一緒にたべよう、とさそって、一緒にご飯食べてあげた!」とのこと……。ん!?
……。
おぬし、なかなかたくましいのう。

既に、授業中でも挙手して何度か発言しているようです。
(本人いわく「わかったから、あげてみた」とのこと……。)

家では、「ねえねえ『みんなオッケー。レッツゴー!』ってエイゴでなんて言うの?」等々、とぼけた質問を連発している彼女。
学校のあれこれをよく見ていて、しっかり教えてくれます。
最近のクラス集会に向けての練習の様子を聞くと「日本だと、はい、姿勢を正してお山座りをして、しっかり声出して、って感じでしょう? こっちだと全然違う。先生、(子どもが)何かしたら、かならず  "Good! good! good!" "Good girl! Good boy!" って。」
だそうです。
そうか。なーるほど。

そんな彼女は、学校に行き始めて4週間足らずで、少しずつ会話の中に自然に英語のフレーズが混じりはじめました。
とはいえ、何か言われて"Ok" もっとほしいときに"One more" 相づちに"Yeah"といった程度ですが。。。
______

このように三者三様ではありながら、ありがたいことにどの子も、大人の心配をよそに、今のところ現地校での生活の中にあっさり溶け込んでいくことができました。
では、何がそうさせたのか。
学校の雰囲気や友だちとの相性、本人たちのいい加減な?性格はもちろんあるのでしょうが、それだけではない、考えられる理由があるように思います。

幸いなことに、私の研究テーマ(Early literacy)にも深く関わる部分ですので、また近いうちに踏み込んで書いてみますね。




13.5.18

教わる・教える(松本)

あれこれ取り組んでいるうちに、あっという間に週末に。
前回の中学生編に続いて、今回は小学生編その1を書いてみます。

小学校(Primary school)は6年生まで。始まりは9月です。
日本で3年生を終えた次女は、いきなり5年生に。
4-8月生まれの子にとっては、学年の数字は1年半早く始まる、ということになります。

次女の英語力は、アルファベットは書ける、簡単な挨拶と、apple!のような日本でもなじみのある単語をちょっぴり知っている、という程度。日本では3年生でローマ字学習を終えるので、学年相応、という感じです。
まずは可愛い制服と靴にテンションが上がり(ちなみに、制服はそのへんのスーパーに売っています。日本に比べてとても安価!)、元気に通い始めました。
語学力を思えば、どう考えても学校ではわからないことばかりのはずですが、先生や友達の話すことばは「わからないけど、わかる」とのこと。なんか深い。。。

そんな彼女のクラスで、最近流行り始めているのは日本語。
お母さんが日本人の隣のクラスの友だちと、彼女の2人が先生役として、クラスのみんなに日本語を教える機会を担任の先生が作ってくれたそうです。
初日のクラス見学の折には、私たちの顔を見て「你好」と挨拶してくれた子どもたちも、すっかり「コニチワ」と言えるようになってきました。もちろん、担任の先生も一人の生徒として。

その週末、次女は嬉しそうに優勝カップを持って帰ってきました。
聞けば、その週、学年で一番頑張った子どもとして表彰された、と言います。
ところが、何で表彰されたのかは、本人もよくわからず。。。
友達と毎日Monky bars(=うんてい)を、マメをつくるほど楽しんでいたことは確かですが、通常の授業は???なのに。。。
日本にいるときから、なぜかトロフィーに異様に憧れを抱いていた本人は、思わぬ出来事にテンションがまた一気に上がったようです。

みんなに日本語を教えたことと表彰の関係は、まだ、先生に直接話を聞く機会を持てていないのでよくわかりません。
いずれにせよ、学校生活の中で手を引かれ、導かれる機会が多くならざるを得なかった彼女が、教える立場にまわれたことの意味は、その時間はもちろん、学校生活全般に大きく影響したのではないかと想像します。

見つめられ、先回りされ、手を引かれる側から、相手を見つめて、先回りして手を引く側へ。
私たちは、特別な配慮を必要とする子どもに対し、その子の生活や学びを支えるような援助だけでなく、その子自身が他者を支えたい願いを実現する機会を提供できているか。

まだ言葉にはできない願いが汲み取られ、みんなに教える機会が整えられたこと、その姿がみんなに認めたられたことは、彼女にとっても、まわりのみんなにとっても、一つの転機になったのかもしれません。



6.5.18

Beyond expectation(松本)

子どもたちが学校に行き始めて、ちょうど2週間。
こちらの学校は、公立でも学区制ではなく、選択制なので自分で探す必要があります。
定員を上回っていれば入学を許可してくれないこと、渡英してまもなくイースター休暇に入ったこともあり、巡り会うまでに少し時間がかかりましたが、無事見つかって一安心です。
それぞれの学校の様子について、大きい順に書きたいと思います。

長女は、7年生として中学校(Secondary school)へ。
少し離れている場所へ、徒歩とバスで通います。
Secondary schoolにはいくつかの種類がありますが、基本的には中学と高校は一緒で、7年生から13年生までは同じ学校に通うことになります。
公設の中学校は、試験を受けて入るGrammer Schoolと、無試験で入れるState Schoolの2種類があり、当然ですが彼女の学校は後者になります。
ルーツや家庭等、さまざまな子がおり、何というか少しがっちゃりした!?雰囲気です。

学校の雰囲気は、高校のよう。子どもたちはHouseという異年齢クラスに所属しますが、授業は学年毎に、それぞれ専門の教室を訪れて受けることになります。ロッカーはないので、基本荷物を持ち歩いて移動します。食堂ももちろんあります。
スマートフォンはむしろ、生徒が学校からの連絡等を受けるアイテムとして有意義に活用されているようです。(もちろん、持っていない子どももいるようですが)

長女の英語力は、日本で教育を受けた年齢相応。
思春期に入り、言いたいことも言えないのでは、プラス一人で通わねばということで、始まる前は最も心配していたのですが、今のところ毎日とても楽しく通っているようで一安心。
学校で(先生も含め)みんなお菓子を食べまくっている!とか、クラスマッチ?の表彰式が音楽も盛大にかけて、生徒も先生も盛り上がってすごい!とか、金曜日の盛り上がりが異常!とか(週末に塾や部活に追われないから!?)、日々発見があるとのこと。
学校で唯一の日本人ですが、名前を覚えきれないみんなも含め、たくさんの仲間が声をかけてくれる環境を楽しんでいるようです。

そのように、日本と違う環境に強く印象を受けながらも、実は最初に彼女が話していたのは、いろいろな子どもがいる学校でのみんなの雰囲気が、自分の小学校に似ていて安心した!ということでした。
これまでの保育園、小学校、そしてときどき大学に出入りする生活で、さまざまな人に出会ってこられたのが活きているのか。。。

Beyoud expectation.
子どもは大人の予想を容易に越えていく存在であることを、改めて子どもから教えてもらう毎日です。