日曜日, 12月 30, 2012

言葉はプレゼント(松本)

 「師走」と言われるとおり走りっぱなしの12月を経て、気づけばようやく年末の休み、というみなさんも多いかもしれませんね。そんな間に取り組んでいたシゴトの一つに、3歳児の保護者向け冊子作りがありました。
  香川県教育委員会から委嘱されたもので、作成委員会の長という立場上、メインで原稿をごりごり書きながら、委員のみなさんからの原稿と合わせて、冊子全体を一つのストーリーに織り上げていくのが主な役割です。

 この種の冊子、いろいろな意味で難しいなと思います。
 よくある「マナーを守りましょう!」「がんばりましょう」的な冊子。あれを読んで「よし!守らなきゃ」「がんばるぞ!」というヒトが、どれくらいいるのでしょうか。(配布されたとして、そもそも手に取るのかどうか……)

 ポイントは、その言葉を誰に届けるのかが想像できているか、ではないでしょうか。
 よく街中に掲げられている「あいさつ運動」のノボリは、誰に届けるために立てられているのか? 冊子もおそらく同じで、そこで伝えたい言葉は、誰に届けたいと思って書かれたものなのか。それによって表現も、そして届け方も、変わっていくものでしょう。

 言葉はプレゼント。
 大切なプレゼントだからこそ、自分の贈りたいモノを押しつけるのではなく、相手に喜んで受け取ってもらえるタイミングと方法で。
 正直、この種の冊子に懐疑的だからこそ、できる何かがあるかもしれない、と思って引き受けた今回のチャレンジ。素敵なプレゼントが、気持ちよく届くよう、委員や事務局のみなさんと一緒にできる限りの努力をしているつもりですが、それが実るかは、贈り物が完成し、届いた後の評価に委ねるしかないな、と思っています。

 冊子は2月〜3月に完成予定です。完成したら、また報告しますね。

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