4/03/2013

明後日の美術館、明後日の子ども(常田)

香川県立ミュージアム平成25年度特別展「たのしむ日本美術」関連事業『チルドレンズ・デー(仮)』の打合せに行ってきました。



今年秋に香川県立ミュージアムで開催される「たのしむ日本美術」は、”生活の中の美”をテーマに、桃山〜江戸時代の絵画や陶磁器、漆器、和ガラス、染織など、暮らしの中に息づいてきた名品を紹介する展覧会です。

この展覧会の会期中に実施される『チルドレンズ・デー』は、美術館を子どものために一日開放し、子どもの視点に立った展示物の紹介やプログラムを企画して、子どもたちにもっとアートに親しんでもらおうというものです。子どもの美術館デビューを応援する企画と言えるかも知れません。

今回私たちは、乳幼児期の子どもの特徴をふまえて、この時期の子どもたちが一番楽しめるプログラムになるよう、企画のお手伝いをさせていただくことになりました。名品といわれるものは、たとえそれに関する知識を持っていなくても、何かしら私たちに訴え語りかけてくるインパクトを持っています。それはきっと子どもたちにも伝わるはず。日本美術の名品に出会った子どもたちの中にどんな化学反応が起こるのか、とても楽しみです。




ところで、このうち合わせ中に「明後日の美術館」というキーワードが出てきました。今日ではなく明日を見据えて仕事をするというのは、よく聞く話ですが、これからの美術館は”明後日”を見ていかなければならない。つまり、一歩先だけでなく、そのずっと先にあるであろう私たちの社会という視点から美術、あるいは美術館という媒体を考えていくべきだという考え方なのだそうです。

よく考えてみれば、子ども自身が明後日のものだと言えるかも知れません。私たちの一歩先を軽々と超えて未来への可能性を拓いていく子どもたち。子どもとアート/美術の間には深い共通点がありそうです。

そして本来は、研究者も、明日ではなく、明後日を見て研究を進めていくべきなのかも知れません。「大学は百年先を見て動くもの」という言葉をどこかで聞いたことがあります。明日の成果も大切ですが、百年先の子どもたちにも幸せを届けられるような、そんな仕事をしていきたいです。

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