金曜日, 8月 08, 2014

ごっこから本気へ、本気からごっこへ(松本)

2〜3歳の子どもたちの遊ぶ様子を見ていると、時にそれが「ごっこ」なのか「本気のふるまい」なのか区別し難い場面に多々出会います。

石鹸を使って泡遊びに夢中の子どもたち。そこから始まったおせんたく。

洗濯ごっこなのか、はたまた本気の洗濯なのか……

あれ、お風呂ごっこだったはずが、いつのまにか本気のお風呂みたいに……

お手伝いのはずの茶碗洗い。でもこれって単なる遊び……!?


でも、改めて2〜3歳児の視点から考えてみれば、そのような問い自体がもしかして、意味をなさないものなのかもしれません。

子どもたちにとってそれは遊びでもあり、同時に本気でもある。

両者が思った以上に一体的であり、その間を自由に行き来できること自体が、この時期ならではの発達特徴だといえるでしょう。


ここからは、この時期の子どもにとって課題とされる生活の自立が、遊びと不可分な形で展開されていくことが見えてきます。

子どもたちは自分で着替えられる、食べられる、排泄ができる……を目指して日々過ごしているのではなく、ただただ、目の前の活動を、大好きな大人と友だちとの間で楽しみたい思いで日々を重ねている……。

その結果として「自立」が達成されるという事実を、私たち大人は忘れないでいたいものです。



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