土曜日, 12月 10, 2016

身ぶり表現・ごっこ遊びってこんなに楽しいっ!(東 泰穂)

 失礼します。幼児教育コース3年東泰穂です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、『身ぶり表現・ごっこ遊びってこんなに楽しいっ!』という事例(大阪:さくら保育園 二歳児ひまわり組の保育実践 ちいさいなかま編集部(編) 保育のきほん2・3歳児 ちいさいなかま社)についてみんなで考えたことを書きたいと思います。




 


   この事例のなかで保育者は、生活再現ごっこや身ぶり表現が大好きな二歳児の子どもたち一人一人のイメージの世界をうーんと広げ、そしてさらに豊かに友達にも広げていってほしいという願いを込めて保育を行っていました。子どもたちは保育者が紹介した『とんぼのあかねちゃん』という絵本をきっかけに、実際に絵本のなかに登場するとんぼのあかねちゃんやクモと出会ったり、ヤゴをクラスで育てたりすることによって、イメージをより豊かにしていきました。その経験によって、運動会種目『とんぼのあかねちゃんごっこ』では、子どもたちの表現が具体的でいきいきとしたものになっていきました。


 


 この事例を読み、みんなで話し合ってみて、二歳児の身ぶり表現やごっこあそびにおいて、イメージの共有と気持ちの共有が大きなポイントになってくると考えました。そのイメージの共有に欠かせないのが、「見る・触れる・感じる」などといった実体験であり、友達と一緒に実際に出会うからこそより感動が大きくなると思います。そしてその感動を保育者やまわりの友達に伝えることによって、気持ちが共有でき、楽しさを膨らませることができると思いました。自分一人ではなく、友達に自分の「楽しい!うれしい!」という気持ちも共感してもらえることで、より自然に表現できるようになったのではないかと感じました。




 


   このように子どもたちが友達とイメージや気持ちを共有するためには、保育者が共通体験できるようなものを作っていくことが大切だと思いました。今回の事例で考えると、とんぼやクモに出会えるような場所に遊びにいったり、触れ合えるような機会を設けたりと保育者がきっかけを作っていくことで、子どもたちもその世界に入っていけるのだと感じました。また、子どもたちのイメージを広げるには絵本との出会いも大きいのではないかと考えます。一つの絵本という同じ世界のなかに入り込むことで、共通のイメージも生まれてくると思いました。絵本はくり返し手に取ることができるという良さもあると思うので、子どもたちが手に取りたいときに手に取れるような場所に置いておくことも大事なことだと思いました。




 


  また、子どもたちだけでなく保育者も一緒にイメージや気持ちを共有し、世界に入り込むことはとても大切なことだと思いました。友達の存在と同時に保育者の存在も大きい二歳児にとって、保育者も一緒に思いきり身ぶり表現やごっこ遊びをすることによって、子どもたちも「楽しそう!やってみたい!」という思いが生まれるのではないかと思います。身ぶり表現やごっこ遊びの場面だけでなく、保育のなかで、子どもと一緒に楽しむという姿勢は大切なことだと感じました。




 


 

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