3/16/2016

少子化なのにどうして保育施設が足りないの?(常田)

3月13日(日)サンメッセ香川にて「高松市の保育を考えるつどい 保育シンポジウム」が開催され、常田もパネリストとして参加してきました。

私がいただいたテーマは「保育士養成校の立場から保育士不足を考える」。
香川短期大学では毎年約100人もの保育士・幼稚園教諭を現場に送り出しています。
それなのになぜ保育士が足りないのか。
その原因の一つは、保育士の勤務年数が非常に短いことにあると思われます。

人が好き、子どもが好き。小さいころからの夢だった、あこがれの保育園・幼稚園の先生。
けれど、いざ現場に入ってみると、思い描いていたような楽しいことばかりではありません。

子どもに接する以外の雑務の多さ。
数少ない正規職員が多大な責務を負わされ、余裕を失い、ピリピリした空気の保育室。
余裕のない先輩たちの顔色をうかがいながら、時間に追われて、大好きだった子どもに対してまでつい大きな声を上げてしまう自分。
保育への希望が大きかった学生ほど、夢と現実とのギャップに疲れ果てて辞めてしまう。

これは、どこかのダメな園の話ではなく、また昨今の若者が精神的に弱くなったとかいう話でもなく、構造的な問題なのだということをお話しました。
保育士の低賃金も問題ですが、気持ちよく働けるような労働条件が整っていないことも大きな問題なのではないでしょうか。
具体的には、正規職員の数の少なさ、書類作成や保育準備・カンファレンスの時間が保育の一部として確保されていない(そこにお金がついていない)ことが挙げられます。


「保育園・幼稚園の先生=子どもと遊ぶ(だけ)」というイメージを払しょくし、保育という仕事の具体的中身やその意義が社会的に認められるよう、私たち研究者も声を上げていきたいと思います。

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