火曜日, 12月 26, 2017

むずかしそうだけど友だちみたいにやってみたい!(伊藤)

   失礼します。幼児教育コース3年伊藤夏海です。今回は保育内容の指導法(人間関係)の授業で、「むずかしそうだけど友だちみたいにやってみたい!」という実践について討議し、考えたことを書きます。

   この実践は保育者が一人ひとりの頑張りや成長に気付いて欲しい、友だちの頑張っている姿を見て、自分もやってみよう!とチャレンジャーになって欲しいというねらいを持って取り組んだ実践です。
   保育者は子どもたちの大好きな絵本「おたまじゃくしの101ちゃん」な登場するザリガニ親分になり、子どもたちと対決ごっこが始まりました。強いカエルになるための修行として、子どもたちは鉄棒や縄跳びに挑戦しました。保育者はお互いに見せ合う場面を大切にしており、まだできない友だちに教えたり、できた時一緒に喜んだりする姿が見られるようになっていきました。そして、運動会では一人ひとりの力を出し切り、力を合わせてザリガニ親分をやっつけることができ、クラスの全員で「やった!」と達成感を満喫しました。

 今回はこの実践から「3歳児が友だちへの信頼感をはぐくみ、友だちに目を向けられるようになるための具体的な手立て」について議論しました。

  この実践ではザリガニ親分を倒すという共通の目的があり、その為にそれぞれが鉄棒や跳び箱で修行をしていました。上手くできなくても友だちのようにやってみたいと思えたり、できない友だちに教えてあげたいと思えたりするのはどうしてか考えた時、この「共通の目的」があった事が3歳児にとってポイントとなったのではないかと考えました。もしこれが、個人の目標であれば、自分ができるようになればそれで満足するし、できないと心が折れてしまうかも知れません。しかし、共通の目的があることでできるようになりたいという思いも強くなり、さらに自分だけができても達成できないため友だちにも教えたいという思いが芽生えるのではないでしょうか。

  3歳児はまだ、自分から友だちへ目を向けたり、自分で友だちの頑張りや思いに気づくことが難しい時期です。そのため、保育者が遊びや活動の中で友だちの姿を伝えていくことが必要だと考えます。その時に、共通の目的や目標に向かう活動の中の姿であれば、より子どもたちはその友だちの素敵な姿を感じることが出来るのではないでしょうか。そして、その目的・目標をみんなで力を合わせてやり遂げることで、達成感を共有でき、共通の経験が積み重なっていくことで、友だちの存在がだんだんと大きくなっていくのではないかと考えました。

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