月曜日, 7月 20, 2020

7/14ゼミ『みんなが気持ちいい学童保育』(片岡)

 こんにちは。片岡です。松本伊智朗/小西祐馬/川田学=編『遊び・育ち・経験-子どもの世界を守る』2019, 明石書店, の第五章、長谷川佳代子「みんなが気持ちいい学童保育」を読みました。

 この章で何度も出てくる「面白い、楽しい、気持ちいい」というキーワード。中でも、子どもにとって“気持ちいい”と感じられる社会とはどんな社会なのか、ということについて考えました。

・“面白い”や“楽しい”はワクワク。“気持ちいい”は居心地がいい、過ごしやすい。
・保育で言う「教育」が“面白い”や“楽しい”、「養護」が気持ちいい。
・学校にあるのは“面白い”や“楽しい”
・貧困の子どもを考えた時、“面白い”や“楽しい”は支援の手などで満たすことができるが、“気持ちいい”は難しい。
・“面白い”や“楽しい”が満たされても、“気持ちいい”は満たされないことがある。

 子どもの保育や遊びについて考えるとき、「面白い」や「楽しい」は追求するけれど、それだけでなく、それらの土台ともいえる「気持ちいい」についても大切にしなければならないと感じました。

 そして、自分が子どもの頃に学童保育に行っていた経験や、行ってみたいなと思った経験、いま我が子を学童保育に預けている経験や、以前預けていた経験など、それぞれの立場から、意見を交わしました。

 学校のようにできる/できないと評価されることがない、先生でも保護者でもない第3者としての指導員がいて自由に話せる、まわりの目を気にせずゆったり落ち着いて過ごせる・・・そういったことが保証されている学童保育は、子どもにとってまさに“気持ちいい”場所だろうと、子どもの視点から学童保育を考える時間になりました。


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